代替療法

ガンの代替(民間)療法

ガンの代替療法にはハーブやビタミンCの大量摂取から、ハルダ・クラーク氏によるものやケリー療法、ホクセイ療法、そしてさらに極端で一見怪しげに見えるものまでいろいろあります。ここではそのいくつかおよびそこで使われるサプリメントを挙げてみました。これら療法はあくまで情報として提供するものであり、医師による治療を放棄してこれらを使用することを勧めているわけではありません。情報の内容は限られたものであり、これらの方法の全体像を示すものではないことにご注意ください。

Rene Caisseによる治療法(Essiac
ハルダ・クラークによるガン治療法
ケリー療法
マクロビオティック療法
ゲルソン療法

ホクセイ療
硫酸ヒドラジン
キャンセル(Cancell)
レトリル


Rene Caisseによる治療法(Essiac
Rane Caisse
はカナダの看護婦であり、Essiacによるガン治療を有名にしたのは彼女でした。Essiacはゴボウ、ダイオウの仲間など数種類のハーブをブレンドしたもので、煮出して使用します。Essiacは肝臓の機能を促進し、服用後は腫瘍が一時的に固く、または大きくなった後縮小、消失すると言われています。

もともと彼女は医師の観察の下でその依頼によりEssiacを患者に与えていました。Caisseの治療に感銘を受けた医師たちは保険当局に対し嘆願書を提出し、彼女が合法的に治療が行えるよう行政にはたらきかけました。彼らの努力は報われず、彼女も治療を中止することを余儀なくされましたが、その後もEssiacにより回復したという人々は少なくないようです。


Rene Caisseの治療法に使われるものと類似のサプリメント: Rene's Tea 



ハルダ・クラークによるガン治療法
ハルダ・クラーク氏はカナダの生理学者ですが、「ハーブでガンの完全治癒(The Cure for All Censers)」という著書の中でガンの原因とされている喫煙や飲酒、食生活の偏りなどは誘因に過ぎず、実際はプロピルアルコール(化粧品などに多く使用されている)が存在する人体において、腸内にいるはずの寄生虫が別な場所で繁殖する結果ガンになると主張しています。そのためガンを治癒するにはある植物を利用し、近代社会においてよく使用される化学物質を体内から排除する必要があると主張しています。それら植物とは黒クルミ、ニガヨモギ、クローブなどで、これらは伝統的に虫下しとして使用されてきました。

彼女は医師の資格なしにガン患者を治療したことからの逮捕を避けるため、現在はメキシコで医療活動を続けています。また北米では彼女の主張をまともに検証し、その効果を認める研究も出てきているようです。彼女の本にはこの方法を試した人々の話が数多く収録されています。

またガンはどこに発生するかに関係なく一つの病気に過ぎず、白血病を含め、寄生虫駆除用の黒クルミ、ニガヨモギ、クローブを使うことで治癒できると述べています。大部分の寄生虫の駆除には5日、プロピルアルコールも使用を止めてから5日程度で体内からなくなるとのことです。そしてはじめて体はガンからのダメージ回復を開始することができるというのです。

寄生虫の駆除と有害な化学物質を排除することであらゆるガンが治るという主張を極端と見る向きもあるようですが、避けるべき食品や製品のリストはかなり長く、それを妥当と考えるかは個人によって異なると思われます。詳細は本をお読みください。

☆ハルダ・クラークの治療法に使われる植物や類似のサプリメント: チンキ類カプセル類


ケリー療法
ケリー療法は1960年代にウィリアム・ケリー医師(歯科医)により開発された代替療法です。不健康な食生活を送っていた彼は35歳で膵臓ガンにかかり、余命48週間と言われました。彼の妻は子供たちを残して出奔してしまったため、彼は母親の援助を頼みます。母親は彼の台所から肉やジャンクフード類を捨て、生の野菜、果物中心の食事を与えます。驚いたことに彼は8週間を超えて生き、仕事に戻ります。彼は自分のガンに触れてそのサイズを確認することができたので、ジャンクフードを食べたら腫瘍が大きくなり、野菜中心にした場合小さくなることを実感できました。膵臓ガンでは酵素が不足するため、胸焼けなどの症状がでます。彼がその問題に対して酵素を摂取しはじめると、ガンの質が変わったのを感じました

彼は科学者であり、「なぜ効いたのか?」という疑問から多くの文献にあたりました。彼が学んだことは
‐生の食物は多くの酵素を含む。
‐膵臓からの酵素はガンを縮小、消滅させる
‐ガン細胞が破壊されるときに患者の気分は悪くなる(化学療法でも同じことが起こる)
‐その気分の悪さを改善するには、コーヒー浣腸で毒素を排出する

その後は、彼のところには虫歯ではなくガンを治してほしいという人が多く訪れるようになりました。彼の研究は西洋医学界に受け入れられることはありませんでした。しかし、彼の療法を実施する人は絶えないようです。ちなみに彼のガンは生検で確認されたものではありませんでした。これは後に彼の研究を評価する上で問題になりました(ケリー氏が本当にガンだったか証明されていないため)。膵臓からの酵素によるガン治療についてはこちらを。

☆ケリー療法で使われるものと類似のサプリメント: 膵臓の酵素群


マクロビオティック療法
たしかこの方法はハリウッドなどのスター達も健康と体型維持のため実施していると思います。この食餌療法は低脂肪、高繊維で、無精白の穀物と野菜を中心とした菜食プログラム、いわゆる粗食です。具体的には、穀物、スープ、野菜、豆、魚介類、ナッツ類、地元でとれた果物などで、個人に合わせて調整されます。避けるべき食品は乳製品、卵、高脂肪の食品、冷蔵・冷凍食品、肉類、精製した砂糖、ソーダ類、カフェイン、食品添加物などを使った食品、アルコール、缶詰の食品などです。野菜の中にも避けるべきものがあるとされる場合もあり、そのレベルもいくつかあるようです。

医学会から指摘されてきた問題として、極端な食餌療法の実施から栄養の偏りや栄養失調になりかねないということがあります。マクロビオティック療法もまた時代とともに制限的なものからより一般的なものへと変化してきました。現在この食餌療法は多くの人々が様々な形で実践しています。


ゲルソン療法
ゲルソン療法もよく知られた療法です。この方法では有機栽培された野菜による菜食、コーヒー浣腸などを行います。ゲルソン氏の考えでは、毒物を体内から排出し、肝臓機能を強化することで病気は治ると考えていました。ゲルソン療法では当初は生のレバーからの抽出物の摂取を薦めていましたが、その後注射に変わるなど、時代、そして後継者と共にプログラムも変化しました。
現在は、有機栽培の野菜・果物ジュースを1日に13回、1時間ごとに飲み、菜食の食事を三食と適切なサプリメントをとり、動物性の脂肪などを避け、コーヒー浣腸などにより体から毒素を排出するよう指導されています。


ホクセイ療法
ホクセイ氏の牧場で、腫瘍に苦しんでいた馬が野草を食べてその腫瘍を治したことから、ハリー・ホクセイ氏の祖父(または曽祖父)がそれらの植物に他の成分を加えてガンの治療薬を作ったと伝えられています。1920年代から50年代にかけて大規模に展開された治療法ですが、FDAや米国医師会との確執の結果、米国での診療所は閉鎖され、メキシコに移りました。 

ホクセイ氏はガンの治療には毒物を排出することが重要だと考えていました。彼のガン治療薬には、甘草、レッドクローバー、ゴボウ、カスカラなどが含まれますが、それらは伝統的にガン治療に使われてきたものもあり、ある程度の抗腫瘍性が見られるものが多いとされています。ただし量によっては副作用のあるものもあります。 

例:ホクセイ氏の診療所の閉鎖に至らしめたAMA(米国医師会)のメンバーの一人は、ガンになったとき、ホクセイ氏の診療所の治療を受けたとされています(その時期ホクセイ氏は刑務所に入っていたとも...)。またホクセイ氏の治療を受けた人の数は25,000人から75,000人ということです。

☆ホクセイ療法に使われる植物や類似のサプリメント: レッドクローバー&バードックチンキレッドクローバーカプセル


硫酸ヒドラジン
硫酸ヒドラジンのガン患者への投与は、ジョセフ・ゴールド氏が提唱したものです。彼は医学博士であり、NASAの研究者でもありました。彼はカヘキシー(悪液質)を改善する方法を求めていました。悪液質とは、ガンが患者の体内で栄養を奪い取るため、他の身体器官の不良もあいまって、患者に栄養障害を引き起した状況のことです。彼はガンにかかった動物のグルコーゲン形成を阻止することで、悪液質を止め、動物の体重が増加することを発見しました。ガン細胞への糖分の供給が停止することでガンは縮小しました。

ロシアでの実験ではガンやエイズ患者においてこの療法が有効であったとされています。ただし、硫酸ヒドラジンによる治療中はチラミンを多く含む食品は避けることが大事です。ソーセージ類、豆類、ワイン、一部の果物など、および鎮静剤や睡眠薬と併用すると肝臓疾患などの非常に深刻な問題が起こるとされています。合わない薬物を併用したことが原因と考えられる男性の死亡も報告されています。 


キャンセル(Cancell)
キャンセルなどはガンが急速に増殖するためのエネルギーを遮断するというアイデアに基づき製造されたものです。20,000人の患者がこの製品により命拾いをしたと考えているようですが、一旦は米国政府当局によりその販売が禁止されました。現在は食品補助剤としてCantronProtocelなど異なる名前で販売されています

米国ガン協会によると、これら製品には抗腫瘍のはたらきのある成分は見られないということですが、これら製品を使用する人も少なくはないようです。 


レトリル
レトリル支持者の主張によると、これがすべてのガンに効くわけではないが、転移はほぼ全部のケースで阻止されるということです。彼らにはレトリルを17番目のビタミンB、つまりビタミンB-17と呼んでいますが、この考えは医療関連の団体などには支持されていません。レトリルとして売られている製品もいくつか存在しますが、苦扁桃やアプリコットの種自体を摂取する人もあるようです。
その理屈として、「ガン細胞は糖分を必要とするが、アプリコットなどの種の糖分はnitrilosideを内部に含有する。ガンは種の糖分を吸収し、nitrilosideを放出するが、ガン細胞にはベータグルコシダーゼという酵素があるため、その酵素の働きでシアン化物とベンズアルデヒドが生成される。これらは有毒であり、それがガン細胞において発生するためガン細胞が死滅する。

それほど重症になる場合は少ないようですが、適量を守らない場合やある種の食物と併用した場合にシアン化物からの副作用がでる可能性があります。米国ガン協会による調査ではレトリルによる効果は見られないとしています。しかし、果物の種まで食べる習慣のある部族にはガンが見られない、または少ないとする説もあります。ちなみにアプリコットだけでなく、柑橘類を除くほとんどの果物の種、ソバ、マカダミアナッツ、タケノコ、緑豆などにもレトリルは存在するとか。

ただ、果物の種は一般に毒として知られています。種自身や製品化された濃縮タイプのものを使われる場合は適量を守ることが重要なのは言うまでもありません。レトリルはいまだ論議の的であり、これからの研究が待たれます。

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